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IFOMPT 2024に高﨑ゼミ11名で参加

4年に一度の運動機理学療法最大学会のIFOMPT(スイス・バーゼル)に参加してきました。2007年のIFOMPT(オランダ)から全学会で演題発表している日本人は高﨑だけになってしまいました。これまで一人旅で肩身の狭い思いをしてきましたが、2024年のIFOMPTではなんと11名の仲間で発表・参加してきました。気がつけば日本で最大のグループになっていました!2028年のIFOMPTはカナダのバンクーバーです。4年後にはチームがさらにでかくなり、今度は世界からも一目置かれるチームに成長するのが目標です!





千葉の感想

私個人としては初めての学会参加でした。現地でうまく話せるか、新たな繋がりを構築できるかといった不安を抱えながらスイスへ向かいました。しかし、開会式や学会の合間では色々な方々がフランクな態度で接してくれたため、不安もすぐに払拭されました。取り上げられている内容は現在の筋骨格系理学療法の最先端を行く内容ばかりで、聞きたい演題だらけでした。自身の研究に活かせそうな内容にも多く触れることができ、4年後の開催も今から待ち遠しい次第です。更に、これまで学術論文上で目にしていた世界中の有名な先生方と直接話すことができ、今後の研究活動へのモチベーションが非常に上がりました。共同研究者も見つかったことで、定期的に国際学会へ出向き、直接ディスカッションを重ねて研究活動を発展させるという構想に至りました。私個人としては、それまでイメージができていなかった国際的な共同研究に興味を持てたという点でターニングポイントとなる学会となりました。



半田の感想

今回初めてIFOMPTに参加し、運動器理学療法分野の最先端の研究に触れることができ、さらに海外の研究者と共同研究を計画できたことは大きな収穫でした。

著名な研究者が多く集まる学会では得るものが非常に多く、特に海外の研究者と直接議論できることは学会に参加する目的の一つだと感じました。

これまで自分が行ってきた研究の意義や今後進むべき研究の方向性を確認でき、次回のIFOMPTでは他の研究者と同等に議論ができるよう研鑽を積んでいきたいと思える学会参加でした。



伊藤の感想

運動器理学療法分野で最も権威のあるIFOMPTに参加して感じたこと、学んだことは主に3つあります。

 1つ目はいかに自分が無力であるかということです。IFOMPTでは、当たり前ですが全ての発表・講演・議論が英語で行われます。私は英語に堪能でないため、3日間参加した中で理解できた内容は10%くらいでした。そのため、世界レベルの理学療法や研究を行うためにはまず言語の壁を乗り越える必要があると感じました。

 2つ目は現在日本で行われている、また教育されている理学療法とIFOMPTで議論されている内容が全く異なることです。私は昨年理学療法士免許を取得し、現在整形外科で理学療法士1年目として働いています。そのため現在日本で教えられている、行われている最新の理学療法を学んだ世代に当たります。授業や実習で学んできた内容のほとんどは生物学的な側面が強く、4年間の学士過程終了時には運動・解剖学的な側面から理学療法を行うことが全てであると考えていました。しかし、IFOMPTで議論されていた内容は細かい解剖学的側面ではなく、患者教育に関する内容が多く、いかに患者の自立性を高めるのかに重点が置かれているように感じました。そのため、運動器理学療法における現在の世界的なトレンドは解剖・運動学を超えた心理社会的な側面からのアプローチであることを学びました。

 3つ目は論文の著者に直接会えることです。学部時代の卒論や研究でいくつかの論文を読みましたが、遠い雲の上の研究者が書いた文章と感じてしまい、現実のものと捉えられませんでした。しかし、その論文を書いた著者と直接話したり、講演する姿を拝見したりすることで、論文の著者を現実に存在する人達であることを認識することができました。特に世界的に有名なあのPeter O’sullivan先生が生粋の明るく面白い人であることに衝撃を受けました。そのため、帰国後は著者の顔を思い浮かべながら論文を読めるようになり、論文に対するハードルが下がったように感じます。

 今回のIFOMPTは人生初めての海外・国際学会であったため不安も大きかったですが、世界レベルの理学療法や研究を学ぶことができ、一生忘れられないものになりました。さらに、今回参加したことで、IFOMPTで口演発表を行うという1つの目標を得ることができました。


羽賀の感想

研究テーマとしてこれから取り組みたいと考えていた運動器理学療法の臨床実践に関する内容が多くのシンポジウムで取り上げられているのを目にし、自分の研究の方向性が間違っていないことを確認できました。また、毎日のように海外の理学療法の最新トレンドに触れることができ、とても刺激的な3日間でした。世界では理学療法が常に変化していることを感じ、国際的な情報を常にキャッチし続けなければ世界から取り残されてしまうかもしれないという危機感も抱きました。

学会を通して海外の理学療法士たちと話す機会があり、自分自身の英語力やコミュニケーションスキルの不足を痛感し、悔しい思いをしました。一方で、出会った方々の一部はSNSで繋がっており、世界中の理学療法士と関係性を築く楽しさと大切さを実感しました。

今回、私は研究報告や発表は行いませんでしたが、この学会を通して新たな研究の着想が得られました。次回のバンクーバーでは発表者として参加できるよう研究に取り組みたいと思います。


近藤の感想

Patient-centered care、Stepped care models、GLA:D Back Program、Cognitive Functional Therapy、Lifestyle interventions、WalkBack trial、Low Grade Systemic Inflammation。これらは私がIFOMPTに参加することで学べた新しい概念や治療法です。これらは、国内の学会ではまだ十分に議論されていないような最新の知見であり、IFOMPTに参加することで、自分の学術的および臨床的な視点を大きく広げることができました。とても有意義な経験であり、今後の臨床実践において大いに役立つと感じています。


 
 
 

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